建築会社が決まるといよいよ本格的な家づくりのスタートです。
それまで住んでいたアパートでは結露によるカビ、ダイニングの冬の寒さが悩みで、そこは何とかしたいと思われていたそうです。
この問題を解決するために選んだのがZEHの家。ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、家の気密を高めてエネルギー消費を抑え、必要なエネルギーは太陽光などの自然エネルギーで賄う家のことです。ご主人は以前から、家を建てる時は太陽光発電システムを設置したいと思われていたそうです。
「気に入った間取りだったので、あまり変更はしたくなかった」とご夫妻。基本設計からの大きな変更はありませんでした。玄関とキッチンを除けばバリアフリーの設計ですが、両親の体に不自由が生じた時にはここで面倒が見られるようにと、和室の動線と廊下の広さは少し修正されたといいます。
「私、細かいんです」と申し訳なさそうに話す奥様。タイルの色は何がいいか、コンセントの数はどうするか…。ちょっとの打ち合わせのはずが6時間を超えたこともありました。「私たちが『いい』と思っても、設計してくれた小林さんも『いい』と思わなければイヤでした。私たちもLASIQの方も、みんなが『いい』と思えるまで頑張りました」。