光を取り込む平屋

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プライベートな空間ながらも光あふれ、心地よい風を感じる平屋

歴史を感じさせる通りに面し、旅館が隣接するT様邸の建築地は「くの字型」の変形地。この土地の条件をプラスにとらえ、プライベートへの配慮と開放感を両立させた、心地よい平屋の家が生まれました。
課題である「くの字型」の敷地を活かし、土地の屈折部に建物の内部と一体感を持たせたウッドデッキの中庭をしつらえ、中庭を囲むようにリビングダイニングキッチン、和室、子ども部屋が配置された間取りは、施主様の思い描いていたもの。
単に空間をまとめるのではなく、各部屋を中庭を介して分けることで、空間同士にゆるやかな広がりとつながりが生まれます。それぞれの部屋にいながら、家族が近くに感じられる家となりました。
LDKに設けた高窓からは、天井を沿うように太陽の光と空の明るさが取り込まれ、部屋全体を包み込みます。開放感は存分に、澄んだ明るさと風通しの良い空間設計です。また、施主様の想いでもあるシンプルで本質的な美しさを追求し、扉の収まりや幅木を排した壁のしつらえなど、細部にまでこだわりの詰まった住まいとなりました。

  • 茨城県笠間市
  • 木造平屋建
  • 116.14m²(35.13坪)
  • 2016年築
  • 平屋, 変形地